マイクロファイナンス解体新書 世界の貧困層を救い、なおかつ持続可能なビジネスを行う
マイクロファイナンスの仕組みと可能性について

マイクロファイナンスは女性が借り手の大半

世界には数多くのマイクロファイナンス機関が存在しますが、その大半が、貧困層の「女性」をターゲットにしています。例えば、ICICI銀行のマイクロファイナンスは基本的に女性だけのグループを対象にしていますし、グラミン銀行でも借り手の97%が女性です。世界全体では、利用者の8割が女性と推計されています。

グラミン銀行の始まりは、創始者であるムハマド・ユヌスが、貧しい村の女性達に同情して、ポケットマネーでお金を貸したことでした。貸したのは全部で42人でしたが、総額でたったの27ドルに過ぎませんでした。しかし女性達は、この27ドルで闇金から高利で借りていた借金を返済し、負の連鎖を断ち切ることが出来たのです。そして貸した27ドルは、ユヌスの元へしっかり全額が返済されました。

このことでユヌスは、わずかな金でも貧困層を救うことが出来ることと共に、「貧困層への融資は金にならない」という金融業界の常識が誤りであることに気付きます。貧困層は融資をしっかり返済する〜つまりビジネスとしても十分成立するという確信を、自らの実体験で得たのです。

そして、ユヌスのマイクロクレジット構想の中心は、約束通りお金を返済した女性達です。この仕組みは、女性中心でなければ十分に機能しないと考えたのです。

理由は女性の方が有意義にお金が活用されること

マイクロファイナンスが女性中心である理由の一つは、家計を預かっている妻が収入を得れば、家庭全体が豊かになる傾向が強いことです。一方で夫・男性への融資は、祭り事や飲み食い、果ては博打で散財するなど、無駄遣いされる傾向が高いことも挙げられます。この傾向は、国が変わってもほとんど同じだそうで、男女の本能的な違いなのかも知れません。

また何処の国でも、食べ物に苦しむ家計では、妻の食事が最も後回しにされる傾向が強いようです。これも世界共通の傾向ですが、女性の地位というのは男性に比べて圧倒的に低く、それが途上国であればあるほど酷くなります。社会的弱者である彼女たちを助けることこそ、貧困解決への優先課題でもあるのです。

そして最大の理由は、ほとんどのマイクロファイナンス機関が、各村毎にグループを形成させて「連帯責任制」を取らせる形で、融資を行うことにあります。女性は、子育てや炊事・洗濯などで村内の「横の連携」が強い傾向があります。ゆえに、他の人に迷惑を掛ければ村中で肩身が狭くなり、生きていけなくなるというプレッシャーが連帯責任制を機能させ、返済率を上げることに繋がるのです。


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