マイクロファイナンス解体新書 世界の貧困層を救い、なおかつ持続可能なビジネスを行う
マイクロファイナンスの仕組みと可能性について

シャドーバンキングとマイクロファイナンスとの違い

マイクロファイナンスが、主に新興国・発展途上国での貧困層に向けた小口のローンであることは、説明した通りです。新興国では、金融システム自体が脆弱な上に、低所得層向けの融資制度は更に整備が遅れています。そのギャップを埋める役割を担うのが、マイクロファイナンスという訳です。

しかし、新興国でも一部には、低所得層向けの融資制度が存在します。それが「シャドーバンキング」と呼ばれるものです。シャドーバンキングとは、銀行を介した正規の融資ではない金融システムのことで、地下経済の一種です。狭義には、中国の不動産融資を行うための投資信託を指しますが、広義には銀行の簿外で行われる融資システム全般を表します。詳しくはシャドーバンキング解体新書を参照下さい。

ネーミングからして、日本の闇金のような存在をイメージするかも知れませんが、実際はそうでも無いケースが大半です。銀行が子会社などを作り、自身の簿外で一般庶民向けに融資を行うことも、シャドーバンキングの一種です。庶民向けの融資はハイリスクハイリターンなので、自己資本比率などの規制が強い銀行業界は(直接は)手を出したがらず、子会社を通じて融資を行いたがるのです。この関係性は、日本のメガバンクが、傘下に消費者金融会社を抱えているのと同じ構図です。

マイクロファイナンスとシャドーバンキングでは、融資に回る原資に若干の違いはありますが、貧困層の経済活動を支えていることに代わりはありません。特に、マイクロファイナンスが未整備の中国などでは、古来より銀行以外の小規模融資制度が動いており、庶民の商売に欠かせない存在となっています。名前のイメージとは裏腹に、シャドーバンキングも新興国の経済にとっては、不可欠な存在なのです。

シャドーバンキングの規模は、世界全体で60兆ドル(2010年)と推計され、これは全世界の銀行資産の3分の2に相当する金額です。即ち、新興国や途上国を含めた全世界規模で見れば、表の金融システムが全体60%で、実に40%もの規模で闇の金融システムが働いている計算になります。世界では、日本人が想像の付かないほど、大規模の地下経済が動いているのです。その巨大な経済を動かす原動力となっているのが、シャドーバンキングやマイクロファイナンスなのです。


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