マイクロファイナンス解体新書 世界の貧困層を救い、なおかつ持続可能なビジネスを行う
マイクロファイナンスの仕組みと可能性について

マイクロファイナンスの仕組み

マイクロファイナンスは、端的に言えば、貧困層に対する個人融資(ローン)ということになります。日本で言う、住宅ローンや消費者金融の借り入れなどと(社会的意義は異なれど)お金の貸し借りという点では同じです。

では実際に、マイクロファイナンス機関はどのようにして元手となる資本を集め、どうやって貧困層の人達に融資を行っているのでしょうか。資本調達の源泉は、主に以下の項目が挙げられます。

  • 寄付
  • 政府等の補助金
  • 銀行からの借り入れ
  • 借り手の再預金
  • 株式発行
  • ファンド形式での出資

そして資金集めは、同じマイクロファイナンス機関でも、NPOやNGOのような非営利団体と、グラミン銀行のような金融機関とでは、若干異なる部分があります。どちらの場合も共通するのは、寄付金や補助金、デットファイナンス(一般銀行からの借り入れ)による資金調達は可能だということです。

また、融資を受けた貧困層の人達が、その後は(間接的に)資本家となる仕組みも、両者に共通した方法です。これは借り手の貧困層が、返済を行ってなお余った利益を、マイクロファイナンス機関へ「預金」することで発生します。マイクロファイナンス機関は、この預金を原資として、更に新たな貧困層の人達へ、融資を拡大していくことが可能になります。例えばグラミン銀行では、融資資本の94%が借り手による再預金で成り立っていると公表しています。

マイクロファイナンスの仕組み

一方で、NPOやNGOの場合、エクイティファイナンス(株式発行)での資金調達が困難である点が挙げられます。多くの国では、NPOのような非営利団体が、株式発行により投資家から資金調達することは、制限が設けられています。同様に、投資ファンドのような形での資金集めも、困難であるケースが多いです。これがグラミン銀行のように、非営利団体ではなく金融機関の形式を取れば、株式発行やファンドを通じて出資を募ることなど、エクイティファイナンスがかなり自由に行えるというメリットがあります。

またNPOやNGOが、銀行からの借り入れで資金を賄う場合は、その返済が滞ってしまうと本末転倒になるので、マイクロファイナンスの借り手に対する姿勢が厳しくならざるを得ないのです。しかし担保や保証人を取ったりすると、かえって貸し倒れ率が高くなってしまうという傾向もあります(詳細はアクシオンのページで)。

よってNPOなど非営利団体の場合、資金集めは政府の補助金や、一般からの寄付に頼る比率が高くなりがちです。そのため、ボリビアのソリダリオ銀行のように、より自由な資金調達を行えるよう、NGOから銀行へ組織を鞍替えするマイクロファイナンス機関もあります。


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