マイクロファイナンス解体新書 世界の貧困層を救い、なおかつ持続可能なビジネスを行う
マイクロファイナンスの仕組みと可能性について

大和マイクロファイナンス・ファンドについて

日本では欧米に比べて、一般人がマイクロファイナンスへ出資・投資できる手段がほとんど無い状況でした。しかし2011年3月に「大和マイクロファイナンス・ファンド」が販売開始となりました。マイクロファイナンス機関へ「直接投資」するものとして、大手金融機関が設定した最初のファンドです。

このファンドの中身は、マイクロファイナンス機関への直接的な融資(社債購入含む)が25〜50%、マイクロファイナンスへの取り組みが積極的な機関の債券への投資が50%以上、とされています。設定直後(3月末)の目論見書によると、純資産総額は約200億円となっており、これは世界最大のマイクロファイナンスファンド・オイコクレジットの約550億円と比べても見劣りしない、非常に大きな規模です。

大和マイクロファイナンス・ファンドの詳細
スタイル 投資(収益を購入者に還元
内容 世界各国のマイクロファイナンス機関への融資・投資
手数料 買付時3.15%、信託報酬1.9765%
資産残高 約204億円
為替リスク ルーブル・レアル・ペソ等、新興国の為替変動に左右される
購入単位 約1万円から
購入できる会社 大和証券

このファンドは、寄付などと違い、完全なる投資ファンドです。ファンド購入者のお金はマイクロファイナンス機関へ融資され、そこで上がった収益は購入者へ還元されます。つまり購入者は、投資によってお金を増やしつつ、貧困問題解決へ貢献することも出来るということです。

投資と社会貢献を両立したい人には最適

ファンドから各マイクロファイナンス機関への投資は、融資や社債購入で行われるので、株式ファンドに比べれば元本割れリスクは小さいです。但し、各マイクロファイナンス機関への融資及び回収時には、現地通貨とのやりとりが生じますので、為替リスクを背負うことにはなります。現地通貨ベースでは、出資金の回収は順調に行われていたとしても、日本円との為替変動によっては、ファンドの収益がマイナスになる可能性があるということです。

2011年3月末時点の報告書によると、保有する債券等の通貨内訳は、ロシア・ルーブルが19.3%、ブラジル・レアルが19.2%、南アフリカ・ランドが19.2%、メキシコ・ペソが17.8%、等となっています。おそらく今後は、もっと通貨の分散が行われると思いますが、現状ではルーブルやランドなど、為替変動が非常に大きい通貨の割合が高いことは、知っておくべきでしょう。

また、買付時の手数料が3.15%で信託報酬は年間約2%と、かなり高コストであることも見逃してはいけません。手数料や為替リスクを考えると、2〜3年といった短期間でファンドを売却すれば、元本割れする恐れも十分に考えられます。

それでも日本の一般国民が、途上国の貧困層へ「直接的に」支援が出来るという意義は極めて大きいです。単に儲けることだけを考えるなら、もっと低コストでリスク分散がされている「外債ファンド」などへ投資した方が有利です。しかし、自分の資産運用も必要だけど、どうせなら少しでも社会貢献したい・・・そう考える人にとっては、このファンドはまさに最適な選択肢となるでしょう。


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